[Seasar-kvasir 1] ソースコードを公開し始めました

YOKOTA Takehiko skirnir
2005年 11月 2日 (水) 00:50:55 JST


横田です。

seasar-kvasirメーリングリストに登録いただいている皆様、大変、大変お待たせ
いたしました。ようやくKvasir3のソースコードを公開し始めました。

今まで
・機能が大幅に不足していた
・公開APIのゆらぎが大きかった
・Maven2の未実装機能を使っていたためKvasir3をビルドするにはMaven2に手を
  入れないといけなかった
等の理由からソースコードを公開する作業よりも開発を優先させていたのですが、
・最低限の機能を実装した
・公開APIが安定してきた
・未実装機能が実装されたMaven2が正式リリースされたためMaven2に手を入れな
  くともKvasir3をビルドできるようになった
というように問題が少しずつ解決してきたため、ようやくソースコードの公開に
いたることができた次第です。

ソースコードはSubversionで管理されています。リポジトリは
  https://www.seasar.org/svn/sandbox/kvasir/
です。ソースを見るだけなら
  http://www.seasar.org/websvn/listing.php?repname=sandbox.kvasir&path=%2F&sc=0
から見ることもできます。

ビルド方法は以下の通りです。(ビルドにはMaven2が必要です)
・リポジトリからkvasir-component/trunkをチェックアウトします(以下、チェッ
  クアウトしたディレクトリを%KVASIR_COMPONENT%と記述します)。
・コマンドプロンプトで%KVASIR_COMPONENT%に移動して以下のコマンドを実行し
  ます。
    mvn
・Maven2がOutOfMemoryErrorを出して停止してしまうことがあります。その場合は
  環境変数MAVEN_OPTSで大き目のメモリを割り当てて下さい。
  (例:set MAVEN_OPTS=-Xmx512m)
・メモリが足りない場合は手動で分割ビルドして下さい。
    1. %KVASIR_COMPONENT% で mvn -N
    2. %KVASIR_COMPONENT%\kvasir-util で mvn
    3. %KVASIR_COMPONENT%\kvasir-base で mvn
    4. %KVASIR_COMPONENT%\kvasir-test で mvn
    5. %KVASIR_COMPONENT%\kvasir-system で mvn
    6. %KVASIR_COMPONENT%\kvasir-webapp で mvn
    7. %KVASIR_COMPONENT%\kvasir-plugin で mvn
    8. %KVASIR_COMPONENT%\kvasir-app で mvn
    9. %KVASIR_COMPONENT%\kvasir-dist で mvn
・ビルドに成功すると、
  %KVASIR_COMPONENT%\kvasir-dist\kvasir-dist-generic\dist\target\dist
  \kvasir-generic-3.0.0-EA1-SNAPSHOT
  にkvasir.warというファイルができます。これをTomcat等のサーブレット
  コンテナにデプロイして下さい。

今のところ、WindowsXP+Tomcat5.0.30で動作を確認済みです。Linux(Debian,
Vine)ではビルドができることは確認済みです。

Kvasir2の頃と似たサイト管理ツールが用意されています。管理ツール画面を
表示するには(デプロイしたURLをhttp://localhost:8080/kvasirとして)
  http://localhost:8080/kvasir/manage
にアクセスして下さい。認証ダイアログが表示されますので、ユーザに
「administrator」を入力してOKして下さい(パスワードは空で構いません)。

サンプルアプリとして、Mayaで動くHangmanが同梱されています。実行するには、
  http://localhost:8080/kvasir/hangman
にアクセスして下さい。これは
  http://maya.sandbox.seasar.org/
にある「Mayaで簡易なMVCを実現した例:Maya単独版Hangmanゲーム」をKvasir3
上で動くようにしたものです。オリジナル版との違いを知りたい方は、
  %KVASIR_COMPONENT%\kvasir-app\kvasir-app-hangman
(これがKvasirプラグイン版hangmanのソースコード一式です)の下にある、
  plugin\src\main\plugin\webapp
  を見てみて下さい。通常のWebアプリケーションをKvasirで動作させるやり方
  の雰囲気はつかめるかと思います。

以上がごく簡単な説明になります。Kvasir3の仕組み、Kvasir3でできること、管
理ツールの使い方、プラグインの作り方などは追って説明していくことにします。

なおこれからの大まかなスケジュールですが、
・ソースコード公開(3.0.0-EA1-SNAPSHOT)…完了
・Webサイトオープン                     …11月上旬
・3.0.0-EA1リリース                     …11月中旬
という感じで考えています。また、その後も比較的短いサイクルでリリースをし
て行きたいと考えています。

現在の開発体制はコミッタ2名(横田、羽生田)体制ですが、さらに協力して下
さる方(使い方などのドキュメントを書くのを手伝ってくださる方、プラグイン
を書いて下さる方、アイコンなどのデザインを手伝ってくださる方)を募集して
います。

このMLではKvasir3に関するご質問、ご意見、不具合報告など何でも受け付けま
すので、ぜひお気軽に投稿して下さい。また開発者が議論する場としても利用
しますが、その内容に関してもご意見があればどしどし投稿して下さい。

それでは、お待たせしてしまった分これからは加速したいと思っていますので、
皆様よろしくお願いします。

-- 
YOKOTA Takehiko
  skirnir @ t3.rim.or.jp


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