[Seasar-user:1384] NPO法人設立準備報告

Masataka Kurihara kurihara
2004年 12月 31日 (金) 14:06:51 JST


各位さま:

 11月20日のからさわぎキーノートにおいて、NPO法人の
設立を宣言してから、栗原・比嘉・羽生よりなるSeasar
プロジェクトNPO法人設立事務局の活動の報告と、今後に
ついてのご説明をいたします。


プロジェクト方針の検討:

 NPO設立において、プロジェクトが行っていく活動の内
容とその目標について議論してきました。既定路線であ
るSeasar2のディストリビューションを再定義し、以下
を活動内容としていくこととします。

・J2EEオープンソースソフトウェアの開発
    ・Java製
    ・企業ソリューション向け業務指向アプローチ
・プロジェクト開発ソフトウェアの普及促進
    ・ソフトウェア配布
    ・日本語ドキュメントの整備
    ・サンプルアプリケーションの整備
    ・プライベートカンファレンス開催
    ・WEBおよび専門誌等に記事投稿
・JCPへの参加
    ・プロジェクトの成果をJCPに申請
    ・JSRとして標準化作業を行う
    ・将来バージョンのJ2EEに取り込まれるようにする

 プロジェクトの大目標として、日本ひいてはアジアの代表
としてJ2EEそのものの標準化作業に参画することをあげます。
日本やアジアといった地域の問題は、Seasarプロジェクトが
日本に本拠を置き、現在のところ日本人のみで運用されてい
る点より、捨て去れない事実です。一方で、JCPには日本企業
も多数参加はしてますが、標準化プロセスにおいて目立った
存在であるとはいえません。また、JCPで活発に活動している
主体はフルタイムで標準化に携わってる方々が多く、業務指向
的な要素が弱い場合もあります。
 Seasarプロジェクトは、日本ないしアジアからの標準化作業
への参加、企業ソリューションの現場より標準化作業への参加、
という2点をもって有為な提言を行っていくことが求められま
す。


NPO設立の準備:

 NPOの活動にはやはり些少なり資金を必要とします。CVSやWEB
サイト等のサーバーサービスは現在SourceForgeやはてななどの
無償サービスを利用したり、比嘉さん負担による@Niftyのサー
ビスにより運用していますが、プロジェクトとして独自にサー
バーを運用したいと考えています。そのための機材や回線、ボ
ランティアでまかなえない場合のメンテナンス費用が必要です。
 また、ソフトウェアの開発やドキュメント整備、ドキュメント
の英訳やJCPへのチャレンジについても、大原則コミッタを中心
としたボランティアによって行われるべきですが、部分必要に
応じて有償でも専門家の参加が必要な場合もあるかもしれません。
特に、法務・経理の専門家はエンジニア主体であるプロジェク
ト参加者の構成より、必要になる可能性が高いと考えております。
これら資金を、企業よりの寄付と、行政の各種補助金より補填
しようと考えています。
 そのため、現在、寄付していただけそうな企業のリストアップ
およびアポイントメントを進め、また説明のためのプレゼンテ
ーション資料の作成を行ってきました。プレゼンテーションに
ついては、早期に公開資料としてプロジェクトのWEBサイトより
ダウンロード公開いたします。


NPO設立時期の変更:

 以上より、企業向けと、行政の支援へのアピールへの準備時間
が当初の12月一ヶ月ではなく、2005年3月ないし4月までの期間
をもって十分に行いたく考え、11月20日時点で発表した12月中
の内閣府へのNPO法人設立申請〜4月認可というスケジュールも
2005年4月予定で内閣府への申請とすることとしました。申請実
務も企業等の法務や経理事務支援をもって行っていく予定です。
 設立時期の延期を発表するのは残念なことですが、より実効
的な組織構築のためと、ご理解いただけましたら幸いです。


これから:

 新年もしばらくは変らずに開発中心の技術的な活動を行ってま
いります。そんな中、比嘉さんほかコミッタのスケジュールは
以下のとおりです。

・1/24 JavaWorldに比嘉さんのインタビュー記事が掲載されます。
・1/27 第3回丸山先生レクチャーシリーズで、比嘉さんがS2JSFに
  ついてセッションを持ちます。
・2/4 デブサミ。比嘉さんがSeasar2とS2JSFについてセッション
  を二コマ担当します。
・3/24 JavaWorldにコミッタ数名によるSeasar2の特集が掲載。


  2005年もSeasarプロジェクトの活動ならびに運営へのご理解と
ご協力のほう、よろしくお願いいたします。各位さまにおかれま
しては、よいお年をお迎えください。


SeasarプロジェクトNPO法人設立事務局
栗原
比嘉
羽生






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