[seasar-dotnet:806] DBFlute 0.6.7 リリース

kubo [E-MAIL ADDRESS DELETED]
2008年 3月 21日 (金) 15:14:31 JST


久保(jflute)です。

DBFlute 0.6.7 をリリースしました。

C#版(Generic対応)のDBFluteの公開を正式に通知致します。

DBFluteはQuillを採用し、Quill完全対応をしました。
S2Container.NET-1.3.7の「Quillのトランザクション・S2Dao」
にもDBFlute-0.6.7が対応しています。

C#版DBFluteのExampleのプロジェクトがこちらにあります(SVN)。
ぜひ参考にしてみて下さい。(VisualStudioでソリューション開けます)
https://www.seasar.org/svn/sandbox/dbflute/trunk/dbflute-nbasic-example


Quillに関して簡単に紹介しておきます。
http://s2container.net.seasar.org/ja/quill.html

S2Containerよりももっと簡易なDIコンテナで、
属性ベースのDIで設定(Dicon)要らずとなっております。

Quillの良いところ:

A. 属性ベースで設定(Dicon)要らず

.NETの特性上リソースファイルは非常に扱いづらいことがあります。
Diconに関しては必ず「埋め込まれたリソース」に設定しなければならず、
これを忘れて結構ハマりがちです。
Quillであれば、コンポーネントの設定がタイプセーフで非常に楽になっています。

B. 遅延初期化で起動が速い

リッチクライアントの案件が多い.NETではS2Containerの初期化時間が
とてもデメリットになることが多いです。(exe起動時の初期化時間)
Quillは遅延初期化のため、初回起動時のコストは非常に低いです。

また、単体テストの実行時の初期化時間もQuillであれば非常に実行が速く、
テストケースが増えても「テスト全実行」にかかる時間はS2Containerで
実装していたときに比べ、はるかに速いものとなります。
(テストの実行が遅いと開発者はストレス溜まりますし)

以上のようなことからDBFluteでQuillを採用いたしました。


さて、DBFluteの方ですが、外部機能的な面ではここでは語り尽くせませんので、
こちらの「DBFluteの紹介」をご覧下さい。
http://dbflute.sandbox.seasar.org/contents/introduction/basic.html

S2Dao.NETとの内部的な機能での比較というところで補足を入れますと、

A. 開発者のための実行したSQLに関する詳細なログを出力
B. メタデータを使わないためDaoの初期化時間が非常に短い
C. メソッド単位の初期化なのでDaoの初期化コストが小さい
D. デバッグしやすいようにエラーハンドリングを強化
などなど

細かい点で開発者へのサポートを強化しています。


まだまだ、Java版に比べて品質・サポートが甘い部分もあることは事実です。
もし、わからないことなど悩むことがありましたら、遠慮なくこのMLに
投稿して質問して下さい。


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